私が2012年に社長に就任した当時のあかつき証券は、従来型の対面証券会社でした。インターネットの普及で投資家が情報を収集しやすくなり、金融商品をインターネット取引で購入する形も一般的になっている中で、伝統的な証券営業スタイルはすでに陳腐化していると感じました。
しかし、資産運用などお金に関する問題は非常に複雑です。投資家がネットなど巷にあふれている情報をもとに適切な判断をすることは非常に難しいことです。そして、我々の価値はこの部分を解決することにあります。
お客様の状況を客観的に整理し、適切な情報を基にできるだけ良い判断をしていただくことが我々の価値であり、この価値を最大限発揮すべく業務に取り組んでいます。
１つ目はIFAビジネスの強化です。IFA事業者はこれからの金融業界において鍵を握る存在となると考えていますが、これらIFA事業者にご利用いただくプラットフォーマーとしてインフラ強化に取り組んでおります。また、対面証券で培ったサポート力を武器に、IFAの皆様やお客様のニーズを把握し、商品組成やサービス強化に取り組んでおります。
２つ目は、多様化するお客様の状況やニーズに対し、ゴールベースアプローチによるライフプランニングや、ポートフォリオ分析による顧客資産全体に対するコンサルティングなど、高度な金融知識をもってアドバイザーがベストなソリューションを提供できる体制の構築も行っております。
また、これらの活動をサポートするテクノロジーの活用も行っております。ビッグデータ/AIの活用により、データサイエンスを用いたマーケット分析を行い、IFAや投資家の皆様への投資情報の提供を行っております。
これらの施策が功を奏し、預り資産は順調に拡大し、増収を続けております。業界内での大きな成長やビジネス環境の変化によって、若い社員であっても新たなビジネスの主役として活躍する場があります。その裁量権のある環境の中で、自ら工夫して成長していける方と一緒に仕事したいと考えています。業界が複雑化しているからこそ、様々な考え、多様なバックグラウンドを持つ方が活躍、そして自分の存在が活きていると実感のできる会社でありたいと思います。
働き方改革、デジタライゼーションの進化により、世の中の環境は大きく変化していますが、当社は、常に物事の本質の部分を見据えながら、新しいことにも積極的にチャレンジし、人々の豊かさに少しでも貢献したいと考えています。
